【書評】自分の中に毒を持て(岡本 太郎)
大学卒業後から職場を転々とし、これからワーホリに挑む中、このままキャリアでいいのだとうかと不安が襲う。
そんな中、昔読んだけどもう一回読んでみようとこちらの本を再度読むことにしました。
概要
太陽の塔などをデザインしたことでも知られる岡本太郎さんが書かれた本になります。
著者の生き方や人生観、総じて哲学などが書かれた本となっており、自分の選択に自信が持てない人や本当の自分の人生を歩みたいと思っている人の後押しになるかと思います。
ちなみに経営者やユーチューバーとして活躍するマコなり社長は、この本に背中を押されて新卒を蹴って、起業を志したそうです。
おすすめ度:
読みやすさ:
- 自分の人生を生きていると感じていない人
- この先の選択に悩んでいる人
- 岡本太郎さんが好きな人
- 成功したかではなく、努力したかどうか
- 自分軸で生きることで、自分の情熱に賭けることができ、変に自信を無くしたり、見栄だけのプライドを持たなくなる
- 己を殺すつもりで、情熱を注げるものに努力する
- 恋愛とは無目的
成功の定義
成功とは一体何だろうか。
事業を成功させる、お金持ちになる、自己実現したとき。
しかし著者は、パーセンテージで言えば99%の人は成功していない、人間の成功とは挑戦し努力したかだと述べている。
挑戦しなければ失敗はしないし、親のいうことを聞いておけばと思うかもしれない。
けれども失敗すれば再挑戦することができる。
挑戦しなければ何も始まらない。
それに、人間にとっての成功とは何だろう。結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか。
夢がたとえ成就しなかったとしても、精一杯挑戦した、それで爽やかだ。
自分の中に毒を持て(岡本太郎、2018、青春出版社)
自分軸で生きる
本の中で、他人との比較などせず自分軸で生きることが大切だと説いている。
他人と比較するから自信がどうとか問題になってしまうし、自分軸で生きているかが本当のプライドだと述べている。
そして、作中何度も出てくる己を殺せという文言。
自分自身に向き合い、己を殺す覚悟で危険に飛び込む。それこそが生きていることだと。
そもそも自分を他と比べるから、自信などというものが問題なってくるのだ。わが人生、他と比較して自分を決めるなどという卑しいことはやらない。ただ自分の信じていること、正しいと思うことに、わき目もふらず突き進むことだ。
自分の中に毒を持て(岡本太郎、2018、青春出版社)
他に対してプライドを見せるということは、他人に基準を置いて自分を考えていることだ。そんなものは本物のプライドじゃない。
自分の中に毒を持て(岡本太郎、2018、青春出版社)
たとえ他人にバカにされようが、けなされようが、笑われようが、自分がほんとうに生きている手ごたえを持つことが、プライドなんだ。
恋愛観
作中の中では恋愛観や過去の恋愛についても記載されている。
フランスでモテ過ぎだろと少しツッコんでしまったが、一つ大切だと思うことがあったので紹介したい。
それは恋愛関係はもっと自然で無目的であるはずということだ。
お互いが好きであるなら変に取り繕う必要もないし、そもそも恋愛に結婚したいだとかそういった目的がないはずだ。
これは私の考えになるが、婚活などあたかも結婚が目的でそれがゴールだと感じている人が多いのではと思うし、この人といれば安泰など目的がある時点で、いわゆるビジネスパートナーと変わらないのでは?と思っている。
とはいえ、一緒に夢を追いかけたり応援し合えるパートナー(彼女や奥さんというより仲間に近いような関係性)と出会いたいものです…
終わりに
犯罪や他人を傷つけることを除いて、自分が本当にやりたいことに全力で突き進んでいきたい。そう思わせてくれる一冊でした。
高校では工業高校でみんなが就職する中で進学し、大学卒業した後の社会人生活では3年で4社を経験しました。
多数派じゃないし、選択間違ったなと思うこともある。けれど自分がやりたい方、より難易度が高い方を常に選び、自分を殺すつもりで進んでいきたい。
このままの人生でいいのだろうか。少しでもそう思った人にはこの本をぜひ手に取ってもらいたいです。
己を殺す決意と情熱を持って危険に対面し、生き抜かなければならない。今日の全てが虚無化したこの時点でこそ、かつての時代よりも一段と強烈に挑むべきだ。
自分の中に毒を持て(岡本太郎、2018、青春出版社)
