【書評】行動経済学が最強の学問である
海外での学歴と就労経験のある行動経済学が専門の相良 奈美香氏によって書かれた本。
「心理学」と「経済学」の融合体である「行動経済学」を体系的に、分かりやすくまとめられています。
ビジネスから日常生活にまで応用できる理論が学ぶことができます。
YouTubeでも、PIVOTから紹介されています。
おすすめ度:
読みやすさ:
- ビジネスパーソン全般(特にマーケティングや経営者)
- お金を賢く使いたい人
- 「行動経済学」は、「心理学」と「経済学」の融合
- 行動経済学は、「認知」「状況」「感情」に分類できる
- 早く判断するシステム1と時間をかけるシステム2があり、バイアスや心理的傾向で不合理な判断をしてしまう
- 状況によって、高い商品を購入しまうなど、消費行動に影響を与える
- 淡い感情「アフェクト」があり、消費行動パフォーマンスに影響を与える
書評
「行動経済学」とは、「心理学」と「経済学」が合わさった学問である。
学問が若いゆえに、体系的にまとめられておらず、特に日本では認知度が低い。
著者はは独自に、認知・状況・感情に理論立てて解説をしている。
認知
人間の判断では、素早く判断するシステム1(ファスト)と熟考するシステム2(スロー)があり、それによって不合理な判断をしてしまうことが往々にしてある。
例えば、会議やアンケートではシステム2を使うが、ファストフード店の顧客の頭ではシステム1で早く手軽にカロリーを取りたいということを考えている。
他には埋没コストの影響で、これ以上時間やお金を投資する価値が無いのに、費やしたお金や時間を取り戻そうと辞めることができなくなってしまう。
他には、自分のバイアスによって都合のいい情報しか受け取らなくなってしまったり、最初と最後の情報が印象に残るなど不合理な判断を下してしまうことがたくさんある。
ここで1つ実際に自分に起こった事象を紹介したい。
Decision by Samplingという0に近い数値ほど価値を高く見積もってしまう現象である。スーパーの割引は気にするのに、家や車の高額なオプションは気にしないみたいな。
今住んでるところは、洗濯に7$くらいするためたまに手洗いとかして節約することがある。ちなみに先日、900$するくらいNBAチケットを購入したばかり。本当に馬鹿馬鹿しいと思った(笑)。
状況
人は状況によっても、判断に影響を与えてしまう。
周りに人がいるだけで、高い商品を購入する傾向がある単純存在効果や、選択肢が多すぎることで選べなくなってしまう選択オーバーロードなどがある。
それを応用して、カナダのサーバーとして働いている時には、支払いの時に近くにいるようにしている。なんとなくチップを払わない客は減ったかも(笑)。
あとは、外の飲み物とか禁止ですよとかそういったルールを説明するときも、パワーオブビコーズでフードセーフのためとか会社のポリシーとかいうと納得するお客さんも多い印象。
感情
喜怒哀楽とは言えないけれど、ポジティブな気持ちとネガティブな淡い感情「アフェクト」という感情が存在する。
お金はキャッシュで払うと心理的痛みがあり、消費を抑える傾向があったりする(カードやポイントではその逆)。
認知的再評価で緊張している場面では、「落ち着こう」よりも「ワクワクしている」と考える方がパフォーマンスが高いなど感情が行動や判断に影響を与える。
感想
お金の行動経済学は、消費者として無駄な出費を抑えるという意味で大変勉強になった。
特に疲れているときは、システム1に頼る傾向があるので、なるべく朝に買い物や重要な決断をするようにしたい。
またこれから起業とかするなら、こういった消費者行動をしっかり勉強して事業を進めたい。
